２０年ほど前の映画なんですね。
良い映画なので、今こそ多くの人に見てほしいので再投稿します。
権利持っている方、こういう時期こそ大手の配信などで有料でも良いので流してもらえないかしら？

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昨日京都シネマでのロードショー初日に見ました。

一昨年春、京都造形芸術大学の公開イベントで、完成前の冒頭部分の一部を見たことがあるのですが、それから予想していたよりは遥かに素晴らしい出来で、驚きました。

アモス・ギタイの『戦争の記憶』に雰囲気が似ていること等から、一方でパレスティナ問題の今はやりの取り上げ方に乗っかっただけの映画、という感じもしないではないですが、最後に浮き上がってきて観客が突きつけられるのが、サイード一家の孤独、持てるものの責任、といったもの（少なくとも私はそう感じました。）であったことから、この映画はまぎれも無く成功作かつ今時珍しい品格のある映画の一つだと感じました。

作品はあまり多く見ていませんが、佐藤監督は並外れた才能を持っているが故に社会から吃立している人を描くとき、特に優れている様に思いますし、この作品は佐藤監督の映画としても傑作の一つではないかと思います。

大変教養が高い方とはいえ、アラビア語ヘブライ語フランス語英語等多言語のインタビューを含むフィルムを編集するのは大変な作業だったろうと思います。映画は多くの人たちの共同作業なんだ、ということを強く感じた作品でもありました。

（サイードの孤高 2007/3/11記）

『self&others』みたいのを期待してたけど、インタビューして回る&ナレーションで説明が入るようなオーソドックスなドキュメンタリーだった。
レバノンに避暑地なんてあるんだね。
あと中東料理は美味そう。積極的に食っていきたい所である。

【パレスチナとサイード】

2007年に49歳で亡くなった佐藤真。『阿賀に生きる』で知られる映画監督であるが、私はたまたまこの作品も見る機会があった。

『オリエンタリズム』 などで知られるパレスチナ出身の知識人サイードは2003年に亡くなったが、その生の軌跡を追った作品である （2005年製作）。　

彼の生まれた町や、暮らした別荘、アメリカでの勤務大学などなどを追跡している。映像を通じてサイードをはぐくんだものの一端に触れることができ、大変貴重な体験をさせてもらったという気がする。サイードに関心を持つ人は必見の映画であろう。