makoto084

ボーイズ・オン・ザ・ランのmakoto084のレビュー・感想・評価

ボーイズ・オン・ザ・ラン(2009年製作の映画)
3.1
 何か既視感が。。よく考えてみたら、関ジャニの丸山主演でドラマ版を観たことがあることに気づく。今回のベースストーリーは同じではあるので、すこしおさらいをしながら最後まで見た。
 主役の田西敏行が、何でも持っている一流企業の社員への闘いを汗臭く挑むストーリー。いくら平等になったとはいえ、やはり格差はある。それはちょっとしたズレみたいなもので広がる格差なのだが、生き方自体が不器用なままだとそのまま引きずってしまう。そういった不器用な生き方を体現する田西が、業界一位のマンモスの社員へ挑み、彼女も全て勝ち取るみたいな展開なのだが、最後はその壁を貫くことができず完敗。そして、その彼女にも敗戦を報告するも、彼女は実は裏切っている。人生そんなに甘くないみたいなオチ。ただ、そういった逆境にも歯を食いしばりながら不器用に生きてかないといけない男の矜恃みたいな形で終わる。
 「宮本から君へ」を思い出してしまった。要領よくできない不器用な男は、要領よくやる男には叶わないのだけど、でも不器用な男を応援をしている。そんな映画だった。銀杏BOYZの峯田氏は、そのようなキャラクターをうまく演じていた。そして周りのリリーフランキーや小林薫などの熟練俳優がいい感じでフォロー。話は単純で簡単には感動できないが、とても心に残った1本だっった。
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