ものすごいハッピーエンドとか、そういうことではないんやけど……、むしろすごく無情なのかもしれないけど。
キャプラの映画みたいなところがある映画やなって思う。
酔っぱらいの過去と今が、幸福なで彩られて…
鏡越しにテレーズの侵入を捉えるカット、美しい寓話なのにゾッとさせられた、切れ味よ。
あとホテルでのエレベーターの到着がルドガーハウアーを顕にするカット。ライティングも相俟って、ハウアーの瞳の美しさが…
ー 誇りもあるし、礼儀も知ってる
無いのは宿だけだ ー
新聞紙をかけて橋の下で寝る生活
放浪紳士のアンドレアス
ある日交わした聖なる約束
小さな奇跡が重なり、飲酒のグラスもまた増え…
おそらく炭鉱は廃坑となり、誤って人を殺し国外追放されてパリに行き着いた設定だと思うが、数日は過ごした筈のセーヌ川の橋の袂にしては生活感がないので、日は浅いのかも知れない。
大人の寓話なんだと思うが…
木靴の木、DVD買ったけどまだ見てねぇな。
同年、霧の中の風景を差し置いて金獅子賞を受賞した作品らしい。おれは霧の中の風景のが好きです。
とはいえ、そこら辺の酔っ払いというかホームレスにもえも言われ…