2000年代初頭にはこれだけのものを撮るだけのことが日本映画にもできたのかと驚く。
死と生の、彼岸と此岸の舞台としての山中と村との間は、半里程度しか離れておらず、また、美しくも過酷な自然は、人々を生…
ごく最近、知人から「凄いよ。是非観るべき傑作」と薦められるまで、この映画の存在する事も知らなかった。急遽、観ることに。良かったかという作品自体よりも、多少なりとも交遊·関心のある人の心を掴んだも…
>>続きを読む切なくも美しくもの棄老伝説…あの雪合戦の姿には様々な想いを馳せましたね。
恩地監督曰く、「介護社会とか高齢化社会とか、通りのいい言葉が流通しているが、基本的には“される側”じゃなく“する側”の論理…
「舞台は江戸時代の中ごろ。齢六十を過ぎた里の者は人里離れた原野、ワラビ野へ移り住む」
里の若嫁ヌイは庄屋の家へ嫁ぐ。何とも分かり合えぬひと回り年の離れた旦那よりも、姑(ばば)のレン(市原悦子)と居…
「ぬいよぃ…」
「おばばよぃ」
二人の、まるで
手紙かメールのやり取り。
嫁姑だけど母娘より濃く
お互いを気にかける二人。
市原悦子の声が心地よい。
石橋蓮司、李麗仙、中原ひとみ他。
「おめの…
江戸時代の60歳といったら今なら8,90歳か。
いや、もっと上の100歳以上か。
「楢山節考」と違い爺婆がまだ元気―だって背負われずに自分の足で歩いて蕨野入りできるんだもの―で、60歳過ぎてもあ…
【『デンデラ』真面目版】
貴方は『デンデラ』という映画をご存知だろうか?『楢山節考』でパルムドールを撮った今村昌平の息子・天願大介が撮った姥捨サバイバル映画だ。しかしながら、蓋を開けてみると浅丘ルリ…