面白かった。
ただ、演出、構成含めて映画よりも舞台向きな感じがした。
運命の奇妙さや皮肉やいたずらや奇跡をギリシャ神話との掛け合いを交えて描いた物語…というと崇高な印象かもしれないけど、主人公は冴えないスポーツ記者。妻との間に子はなく、養子を迎える。その迎えた養子が素晴らしく賢く美しく育ち、妻とギクシャク気味な夫が養子に迎えた息子の実母探しをしてみたら、なんと気立てはいいが娼婦で、見つけただけでは飽き足らず更生に奮闘する話。
主人公のターニングポイントにちょいちょい出現するギリシャ神話を語るホメロス軍団（←なんとなく雰囲気で私が勝手に命名）の演出も私は嫌いじゃなかった。むしろどこか懐かしさを感じるほど。
ラストは、そうきたか！と。
人間って面白いなぁと、そう思えると思う。
