uri

ケーブル・ガイのuriのレビュー・感想・評価

ケーブル・ガイ(1996年製作の映画)
3.6


斧を持って目の前から迫ってくる殺人鬼よりもずっと怖い。ジムキャリーの頭のイカれた人物の演技が生かされて、より恐怖を煽る。社会問題に着目したメッセージ性の高い映画だったからこの評価にしたけど、もう一度観ろと言われたら無理。Creepy Creepy。

96年といえば、ケーブルテレビ全盛期か(2010年代に入るとインターネットの普及でテレビ離れが進む)。テレビが1家に1台と言わず、各部屋に1台も珍しくなかった頃。増えるテレビっ子に狂気じみたスリラー映画で警告をするとはインパクトがある。


— “The future is now! Soon every American home will integrate their television, phone and computer. You'll be able to visit the Louvre on one channel […]. You can do your shopping at home, or play Mortal Kombat with a friend in Vietnam. There's no end to the possibilities!”

アンテナの上に立つCable guyが叫ぶこの台詞は未来をしっかり的中していて「おー」ってなった。実際にコロナ禍の私はYouTubeで4Kのルーブル美術館ツアー動画を観て行った気になってた(笑)
uri

uri