エイデン

ケーブル・ガイのエイデンのレビュー・感想・評価

ケーブル・ガイ(1996年製作の映画)
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恋人ロビンに結婚を持ち掛けたところ、動揺した彼女に家を追い出されてしまったスティーブンは、仕方なく新しい部屋を借りる
スティーブンは映りの悪いテレビを何とかしようと、配線工(“ケーブルガイ”)を呼んでいたものの、いつまで経っても現れない
テレビ局で働く友人リックに電話してみると、ケーブルガイに50ドルを掴ませて有料の映画チャンネルを無料で観られるようにしてもらった友人がいるから試せと勧められる
何とか暇を潰して4時間後、ようやく現れたケーブルガイは悪びれた様子も見せず、ふざけた態度の変わり者だった
しかしそれとは裏腹にケーブルガイはきちんと仕事を済ませるばかりか、電波が良くなるようにと家具の再配置まで世話を焼いてくれる
仕事も終わり去ろうとするケーブルガイにスティーブンは、リックに聞いた映画チャンネルの件を話してみると不思議と気に入られてしまう
更にケーブルガイは、何故か明日 中継テレビのアンテナを見に行こうと強引な誘いを取り付けて去って行くのだった
翌日 仕事を終えたスティーブンの元へ本当にケーブルガイが迎えに来ると、意気揚々と山中のアンテナへと連れて行く
最初は戸惑っていたスティーブンも、迫力ある大きなアンテナに興味を示し、いつしか2人はアンテナに寝そべり星空の下で語り合っていた
親に構ってもらえず子どもの頃からテレビに夢中だったという共通点もあり、2人は意気投合
ケーブルガイはスティーブンの恋愛相談にも乗り、テレビで学んだというアドバイスを送る
そして別れ際、いちケーブルガイではなく、名前を尋ねてくれたスティーブンに感銘を受けたケーブルガイは、チップという名前を明かすのだった
明くる日、スティーブンはチップのアドバイス通りにロビンと話をし、好感触を得ることに成功
ようやく風向きが良くなってきたスティーブンだったが、やがてチップが執拗に付きまとってくるようになり・・・



ジム・キャリー主演、ベン・スティラー監督のブラック・コメディ映画

ジム・キャリーが狂気のストーカーに変貌
大体いつものノリだけど、空気読まずめちゃめちゃグイグイ来るので怖い
ただ側から観てればいつものノリなので笑えるという不思議な塩梅
サイコでウザい隣人に人生を掻き回されていくというコメディっぽいプロットをスリラーとして解釈した、笑いと恐怖が紙一重であることを感じさせてくれる作品になっている

この映画に関しては、テレビ依存への警鐘を裏テーマにしてたりはするものの、もはやジム・キャリー以外語る部分が無いレベル
好き放題やって迷惑かけまくる、ウザさと可愛げが同居するキャラクターは役にピッタリだし、作品に華と刺激を与えてくれる

名作とは言わないものの、カルト映画として愛されたように不思議な魅力とジム・キャリーの爆発力が楽しい作品なので観ましょう
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