みーちゃん

荒野の七人のみーちゃんのレビュー・感想・評価

荒野の七人(1960年製作の映画)
4.0
先日、スティーブ・マックイーンの"ブリット"を観て、彼があまりにかっこいいので、久々に鑑賞。昔、父がよく観ていたのを覚えてる。七人の侍は、若い頃に何回も観たけれど、改めて、これはこれで、おもしろいし、明るいのがいい。

だから、マニアは別として、両作を細かく比較するのは、ナンセンスだと思う。むしろ、あの時代のプロットが、世界で、そして、今の時代にも通用することに感動する。

その上で、相違点がポジティブに楽しかった。クリスに戦略がほぼ無い(無いですよね?)のは、彼のせいじゃなく、刀と銃撃戦の違い等によるものだと思うし(勘兵衛の強みは、人物的な魅力以上に、個の力だけでなく、布陣の敷き方だった)身分制度と人生の選択、美学と合理性、みたいなものの対比が、とても興味深い。勿論、私はまだ未熟だから、全ては分かっていないと思う。だから、これからも楽しみ。

あと、触れないわけにはいかないから言うと、主要人物の中で、マックイーンだけがジーンズの上にchapsを装着していた!

あのアイテムを、あんなにスタイリッシュに穿きこなす人を初めて見た。おそらく、スタイリングの面だけでなく、あの若さとキャリアで(当時30歳)ヴィンという重要な役を演じるには、ボトムスに、あれくらい重量感のあるアイテムが必要だったのだと思う。確かにあった方がバランスがいい。

その代わり顔に近いトップスは、他のメンバーとは一線を画す、綺麗なサーモンピンク系のシャツ。しかもスタンドカラー。分かります。マックイーンには着せたくなります。

そして、細く寄ったバンダナが、超お洒落。かっこいい人は、こうやって巻くのね!他の西部劇で見るやつより、結び目が下の方にあるから、今のファッションにも取り入れ易いかも。

勿論、他の皆んなも全員かっこ良かったです。