Monisan

荒野の七人のMonisanのレビュー・感想・評価

荒野の七人(1960年製作の映画)
3.8
観た。

七人の侍から続けて観るの面白かったなぁ。こちらは尺は全然短いし、全体的に大味ではあった。

でも設定は大きく違う所たくさんあるんだけど、むしろディテールが忠実な所があり、そこに驚いた。
菊千代的な彼が村への道中に一瞬いなくなり、いないと寂しいなという台詞を受けて魚食べて現れたり、村の子どもに、お前お姉さんはいるのか、と聞く台詞とか。馬に引き摺られる悪役とか。七人の侍の細かな演出の面白さもグローバル基準だったんだな、と。

こちらの映画は、設定が大きく外れ始めて村に裏切られる辺りからが良かった。それぞれの人間模様がガンマンなりになっているのが良い。

最後は雇われてる側が急襲を仕掛けて勝つんだけど、戦いは戦略的というより個の強さで押し切った印象。まぁでも戦闘シーンは興奮するものはある。

ラストの台詞も、村人の勝ちだという面では同じだけど、七人の侍の方がシニカルだし、本質な気がした。
結局、村の娘とうまくいきそうだし。

役者はみんな格好良い。
クリスはユル・ブリンナー、リーダー感ある佇まい。ヴィンは、スティーヴ・マックイーン。青い目が本当に綺麗。
ベルナルドがチャールズ・ブロンソン、これまた格好良い。マンダムの人か。

音楽、めちゃ好き!

この映画を観て、改めて七人の侍の偉大さを知る。

ジョン・スタージェス、監督
Monisan

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