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赤い手のグッピーのdoremifaのレビュー・感想・評価

赤い手のグッピー(1944年製作の映画)
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田舎の一族のやだ味を少し不気味なサスペンスで描いている。面白い。
パリからわざわざ呼び戻されて災難な主人公。それと除け者にされている赤い手とトンキン。フェルナン・ルドゥーの赤い手格好良いし、ロベール・ル・ヴィギャン演じるトンキンの発狂演技が良い。

息子が嘘をついていたことがバレ、更にパリでの職業が発覚してからがグッと面白くなってきて、警察が来ると急に一致団結するシーンは笑えるし、終盤の逃げ場のない木の上への逃走がテンション上がる。思いがけないアクションを煽りと俯瞰で見せる。

一族の為vsその一族から除け者にされていることへの恨みが事の発端なので、赤い手を食卓に招くことによってのあのラストは単なる田舎蔑視に終わらなかったので良いのかな。戦時下だし助け合おう的なのも暗に含んでるのか。
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