登場人物がほとんど身内でどうゆう繋がりか分かるまで時間がかかったよ。
この中で事件が起きるのだけど亡くなった人よりも隠し財産の在処を知りたいオヤジ達が嫌だね!金金金って。
赤い手は始め意地悪だし人形…
初ベッケル。
フランスの田舎町に住む狭小的なグッピー一族。その昔一族から逃げ出した母が連れて行った息子が成長し、初めて訪れたその日に事件が起きるというサスペンスを軸にした人間ドラマ。
腹に一物抱え…
人が寝静まった深夜の水槽の中で、コンプレッサーから出るポコッポコッという泡音だけが不気味に部屋に響きわたる。
軽やかに泳ぐ可愛いグッピーのヒレが次第に人間の手の様にオドロオドロしく変化し、悍ましい姿…
「けちんぼ」「法律」「エンペラー」そして「赤い手」などなど奇妙なあだ名で呼び合う田舎の閉鎖的な一族、グッピー家。まるで横溝正史の世界のようだが、果たしてそこに招かれた「ムッシュ」が到着する日に、事件…
>>続きを読む喜劇風グッピー家殺人事件。一族の癖のある日常に笑みがこぼれる。群像劇ならではのストーリー・視点の転換や人間関係の書き分けが秀逸で特に後半の盛り上がりは面白い。事件解決で終えず個々及び一族の想いと行方…
>>続きを読むマヴォを創刊した村山知義や柳瀬正夢を想起させる赤い手がダイナミックに配置されたポスターがとてつもなくかっこいい。
ロベールブレッソンなどとともにヌーベルバーグの開祖とも言えるベッケルの長篇第二作、…
赤い手やミュゲが言うように「誰も彼もが哀しい」一族の話なのに、演出は異様に淡々としている。
喜劇描写といい、この頃のベッケルはまだルノワールの影響に縛られているようでもある。
ただ傲慢で幼稚な男の…