オウム潜入と東日本大震災を見比べて、森達也は
後者のような立場に食い込んでいくスタイルは向いてないと思う。
どれだけ配慮してるつもりでも、ラストの「撮ってません」と嘘つくことはどうなんだ。
発言をした心理的な部分としては理解できるけど、その発言をした時点で覚悟足りなさを感じた。
後世に歴史を伝える上でドキュメンタリーは絶対にあるべきだとは思ってるので、準備不足で原発付近への撮影をやめたのと同じように、被災者への配慮に対しての心構えも準備不足と思ってしまう。
ー個人的感想ー
被災者の立場にいた自分からして、鮮明に覚えてる出来事と、記憶がストンと無くなっている時間がある。
目まぐるしく混乱していたし、原発からできるだけ離れるために必死に動きまわっていたのもあるからだろうけれど、歳月が経つにつれて記憶は薄れるなと実感する。
