くたくた

311のくたくたのネタバレレビュー・内容・結末

311(2011年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

多くのメディアが伝えていなかった(伝える必要ないと思い込み捨てていた)すべての映像素材を元に構成された映画。表面に映っているのは震災後の風景だが、この映画において本質は常に撮り手にある。
映像制作に携わるものとして、こんな映像絶対に撮りたくないと思う。胸くそ悪いし、嫌いな映画だ。
スコアは、1か空白にするかで迷ったけど、あえて5をつける。1はいち観客として当たり前の点数だと思うだけに、自分が映像を撮るものとしてこの作品の本質と向きあえていない気がするし、空白はそもそも逃げてると思う。ならばもう、逆に5しかないんじゃないか?苦笑(3とか2とかは作品として見ているようでそれこそ胸糞悪い、そこまで出来るほど自分はできた人間じゃない)

落とし前とは言いたくないけど、今はこうしておきたい。

スコアの定義は「好きなものの点数」ではないから、いいんだ。
あえて定義するなら「自分自身が心に留めておく必要のあるもの」が僕の点数のつけ方だろう。

すべては復興のために…、お互いを理解するために、本当に最悪だけど、必要ない映画とは言うべきではない気がするんだ。視聴率狙いの映像が多すぎる(目に入れても痛くない綺麗な)、偽りの平和な世の中で。
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