sithmaro

グリーン・デスティニーのsithmaroのレビュー・感想・評価

グリーン・デスティニー(2000年製作の映画)
3.3
原作は『臥虎蔵龍』という武侠小説。
原題もそのままてで、英題もほぼ直訳。
なのになぜか邦題は『グリーン・デスティニー』
なんでやねん?(笑)

物語のキーアイテムである「碧命剣」を英訳したのだろうけど、ちょっとダサいと感じる。
とは言えこの後、日本で公開される武侠映画の多くが英語タイトルになっていることを考えると、与えた影響は大きいのかもしれない。

ストーリー自体はそれまでの武侠映画と比較して特別面白いというわけではない。
ただ武侠映画の面白さを世界的に広めたという意味でもまた、後世に大きな影響を与えているのだろう。

そしてハリウッド映画で後々ワイヤーアクションが多様されるきっかけを作った映画とも言える。
ワイヤーアクション自体はツイ・ハークなどが既に多様していたが、それを知らしめた功績は小さくはないだろう。

さらに忘れてはならないのは、それまで男臭いジャンルだった武侠映画に、女性受けする芸術性というかお洒落さを持ち込んだのもこの映画からだろう。
そういう意味ではもっと評価されて然るべきかもしれない。
sithmaro

sithmaro