じろちぃ

おはんのじろちぃのレビュー・感想・評価

おはん(1984年製作の映画)
3.9
申し訳ないが
冒頭の五木ひろしの歌から、夫婦の別れの場面まで、何から何まで気持ち悪いなと思いつつ、まあ、見始めちゃったからなと鑑賞。

案外面白かった。
バカ3人。
何から何まで共感できないのに、理解できてしまう不思議な人間模様。
殴り合いではないギリギリの女の闘い。

謎は最後のお仙ちゃんの笑み。
画面に映る桜や回る車輪は
この先も延々と繰り返される、
愚かな性を暗示しているのだろうか。
お仙ちゃんも晴れて地獄の1日目、と。



品行方正イメージの吉永小百合が、汚くだらしない着物の着こなし。悪くない。
大原麗子は記憶してたよりずっと芸達者。日本舞踊や所作が美しい。
石坂浩二はバカ。どうしようもないバカ。演技じゃないんじゃないの?ぐらいに自然にバカ。うまいねー。
このキャスティングは正解だな。

そして初めに戻るけど
なんでそんな五木ひろしの演歌を入れたんだ…。
西部劇によくある、最初の歌で物語を全部説明しちゃう、あの余計なヤツかな?
じろちぃ

じろちぃ