nikki

ディファイアンスのnikkiのネタバレレビュー・内容・結末

ディファイアンス(2008年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

小規模コミュニティの中で共産的ルールで仕切るリーダーが、私腹を肥やすのが真の目的ではないところは、民衆がついて行きそうな人物像。
しかし反逆者や敵は容赦なく撃ち殺す冷静さがある意味独裁者っぽくもあり、ボンドみたいでもあるダニエルクレイグのロシア語やロシア地方っぽい訛り英語が、なんだか複雑な気分ながらハマる。

アメリカ映画だけど2008年のだし政治的にどっち寄りというのはあまりないのかもしれないけど、終盤で無差別虐殺の対象になってるユダヤ人をロシア軍が救うストーリーとか、今のトランプ支持者が好みそう。敵にレイプされてできた子供をどうしても産み育てたいというのも。女の母性を理想化し過ぎてる男の願望とも思う。

これを今のタイミングでNHK BSで放送する映画に選んだ人は、世論を右派寄りに動かしたい意図があったのではないか、という気もする。
nikki

nikki