第二次世界大戦中のドイツ統治下でのベラルーシにおけるユダヤ人の逃亡生活を描いた事実を基にした物語。
ダニエル・クレイグが主演、アレクサ・ダヴァロスがヒロインを演じ、リーヴ・シュレイバー、ジェイミー・ベルらが共演。
1941年、ベラルーシでナチス親衛隊と地元警察によるユダヤ人狩りが行われ、捕まったユダヤ人は収容施設ゲットーに送られた。それを逃れた人々は森に逃げ、トゥヴィア・ビエルスキ（ダニエル・クレイグ）を中心に組織を形成していく。彼らは農民をはじめとする一般市民から食料を強奪するなど、略奪行為を繰り返しながら生き延びる。一方、地元警察を襲撃して皆殺しにしたり、ドイツ軍からは武器を入手し、投降したドイツ兵も皆殺しにしていく。トゥヴィアは厳しいルールを作り、それに従わない者に対しては仲間でも容赦なく殺していく…
組織のメンバーは飢えと寒さに苦しみ、なかにはナチスのゲットーの方がましだと苦言する者がでるほど過酷な生活を強いられる。
トゥヴィアは地元警官やドイツ兵はもとより命令に従わない仲間に対しても躊躇なく殺すなど冷酷かつ残虐極まりない。
一般人からの略奪行為は同志のロシア軍からも指摘されるほど。
彼の行為には必ずしも共感できない面もあるが、そういう非情な性格ゆえにナチスや警察から逃れて組織を維持することが出来たのかのしれない。
いずれにしても彼が1200人ものユダヤ人の命を救ったことは間違いない。
一方、ドイツ軍は爆撃機や戦車で攻撃してくる。
果たして人々の運命は如何に？
2024.2 NHK BSで鑑賞（プレミアムシネマ・字幕：戸田奈津子）
