行き当たりバッタリな話ばかりの駅前シリーズ、残念ながら20作目の本作も例外ではありませんでした。
森繁、伴淳、フランキーが労働者、資本家、知識階級という面白い関係性を打出しそうで打出さず。ギャグも幼稚なものばかり。
森繁と京塚昌子の夫婦喧嘩のシーンでは京塚昌子が3回くらい台詞をかんでしまい素人目にもこりゃNGだろうというのにそのまんまで早撮り丸出し。でもそれは好きかも。
淡島千景がこの辺りからおばさんキャラで涙。本作では激カワの野川由美子がカバーするけど無理矢理組み込んだような新興宗教の窓口役。要は顔見せ出演。でも華があった。
一番印象に残ったのはフランキー堺がコンタクトレンズをしていると言ったこと。1967年には既に日本にもコンタクトがあったとは。百円札がある時代に。
やはりカラー以降の東宝の喜劇は苦手だなと再確認。もし駅前シリーズでこれぞ!という作品があればどなたか教えてください。。