イホウジン

スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還のイホウジンのレビュー・感想・評価

3.7
ダースベイダーの株が急騰する。

今作の見どころの一つは、ダースベイダーの“心”があらわになる点であろう。全てを知った息子と再開したり娘の存在を知ったベイダーはなんか嬉しそうだし、終盤には皇帝への怒りの感情も生まれる。全てはルークが父の善の心を信じ続けたからこそ起こった出来事だが、それにしっかりと呼応した父も愛らしいキャラクターである。

ただその他の面は割とあっさりしていたり粗めだったように思える。ハンソロ奪還は帝国軍と関係ないし、新出の惑星も一つしかない。デススター2の防御も前のやつ同様の雑なセキュリティで、ややマンネリ化していた。
そしてなにより言及がなかったのは、そもそもフォースとは何だったのかということである。最後の戦闘だってベイダーは感情によって敵を制したようなものだし、もっと言うとライトセーバー以外の使い道が分からない。帝国の逆襲でヨーダが戦闘機を持ち上げたのが一番それっぽいように思えるが、今作ではルークとベイダーとレイアの意思疎通以外の用途がなく残念だった。

とはいえ登場人物達はとにかく凝ってるし、特に今作の小人族はひたすらに愛おしい。
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