カトマンズの掟

人生劇場のカトマンズの掟のレビュー・感想・評価

人生劇場(1964年製作の映画)
3.5
にっかつビデオ NK-736

日活版『人生劇場 青春篇』。
父の厳しい教え、大正時代の学生運動、父の死と故郷との別れ。
故郷、三州吉良が舞台の『人生劇場』(点数にも故郷補正有)。

三河弁で話す高橋英樹、宍戸錠。
宍戸錠の吉良常さんは未熟で愚直なヤクザって感じ。少しイメージと違うかなあ。
高橋英樹の青成瓢吉は『けんかえれじい』と似た雰囲気でイメージ通り。
松原智恵子のおりんはクレジットの割に出番が少ない。高橋英樹とも同一カットで映ってなかったような...?

『青春篇』だけでは、騒動の末に大学を辞めることになり、お家は廃れてすっかり義理も人情もなく何もかも変わっちまった故郷ともお別れ、というだけで少し後味が悪い。
しかし、泣き虫な子供だった瓢吉は東京で(いろんな意味で)大きく大人に成長した。これからどうなっていくのか気になったら原作を読むか、他の会社で映画化された作品を観るかだ。