梅雨の季節。
雨が降ると同時に亡くなったはずの妻が帰ってきて…
普段、こういった邦画の"御涙頂戴映画"を全く見ないため、なんだか新鮮な感覚だった。
悔しくも帰らぬ人となってしまった竹内結子と元旦那の中村獅童共演。このキャスティングも、現在の彼らを知ってしまっているため複雑な気持ちになる。
結論から言うと、面白かった。
とても良く脚本が練られている。前半部分で中村獅童がポツリと言ったセリフが後半のいわゆる"泣ける"ポイントで活かしてきたりする。タイトルの「いま、会いにゆきます。」も例に漏れない。
最近のこの手の邦画を見てもどこかしらケチをつけてしまう自分でも、すんなり受け入れることができた。なんなら泣けた。
公開された年代を見て何故か腑に落ちた。
2004年。ドラマが面白かったと言われる年代。キムタクが平成を抱いた頃。コンプラも今より緩かった時代。
そうだ、この映画は時代が創り出す嫌な風潮に揉まれること無く生まれた作品なんだなと感じた。多分今同じ内容で上映されても「なんか違う」と思ってしまうだろう。
だってORANGE RANGEが主題歌歌ってるんだよ、良すぎるでしょそりゃあ。
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[この映画のBest俳優]
竹内結子
[脚本面]☆☆☆☆
[映像面]☆☆☆
[ストーリー性]☆☆☆
[オススメ度]☆☆☆