鈴木清順監督、日活で出始めのころは普通な作品を撮っていたらしいです。けど『殺しの烙印』(1967)の頃から段々と風変わりな作風になっていき日活を解雇されてからは作りたいものを作るようになった。
私が…
鈴木清順監督による浪漫三部作の3作目。
竹久夢二と女達。纒う空気感は同様だが他2作よりは難しくないストーリー。
赤を基調とした映像で花弁のバックを走るボートが印象に残る。
ジュリーと長谷川和彦は『太…
大正時代の人気画家竹久夢二。夢二は恋人彦乃に金沢に駆け落ちしようと言うも彦乃は後で必ず行くと答えるだけ。金沢に着くと湖に沈んだ資産家の夫脇屋の帰りを待つ巴代に会う。巴代は湖の牛の血に染まった夢二にお…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
2作続けたのでこの世界観にどっぷり。大正浪漫と幻想的な雰囲気を味わった。モガモボに紙風船、走るようなボートや静止画面、似たようなモチーフも多いけど前のより大部写実的。宮崎ますみの硬い感じが役にあって…
>>続きを読む<大正ロマンとエロスで遊ぶ清順美学>
竹久夢二は大正ロマンを代表する画家だが、一方で女好きの浮気者、恋多き男のイメージがある。正妻のたまきの他に、夭折した恋人の彦乃、夢二を追いかけたモデルのお葉が…
「岸辺露伴ルーヴルへ行く」に、古旅館を改装した下宿のシーンがある。露伴の回想で、かなり大きな日本家屋にこの世の者かは分らぬ怪しげな女が棲み、家主は黒眼鏡をかけた白石加代子だ。
このシーンにインスパイ…