美術家として成功を収めたように思われがちな夢二だが、のべつ恋愛に手を染めてないと己が持たない不器用者だったかもしれない。妻とは離婚復縁また離婚、最愛と語られる彦乃とは不倫の末死別、続く八重子にお葉…
>>続きを読む見たことある夢二の絵を真似た格好の女性たちがゆらゆらとしなやかに夢二(ジュリー)を取り巻く様子は大正浪漫そのものといった感じで、しかも映像の描写力があまりにも洗練されていて感服するばかり。ジュリーも…
>>続きを読むアーチスチックでエロチックな本作は、王家衛作品にも似た色彩で眼を満たす。とにかく、一つ一つのカットの洗練され具合が異常である。今まで観てきた映画の中で最も芸術的なんじゃないかと思わされるほどに、それ…
>>続きを読む20198
オープニングの鮮やかで定まりのない感じはズビグニェフ・リプチンスキの『タンゴ』を思い出す 『花様年華』をめちゃくちゃ分析した身としては「夢二のテーマ」が圧倒的にトニーレオンとマギーチャ…
●浪漫三部作ラスト
●絵画的構図
●大正浪漫な衣装に原色の装置が美しい
●沢田研二の色気
《鈴木清順 浪漫三部作》
1980 ツィゴイネルワイゼン
1981 陽炎座
1991 夢二
前二作見ずに…
巴代を描き、芒のdissolveで反復した時、夢二は1人ではなく媒介を経て無尽蔵に増殖する人格だと判明する。夢が3つ重なり夢三へとphaseが変わりその次元に残された彦乃は決して夢二に逢う事はない。…
>>続きを読む鈴木清順監督の大正浪漫三部作の三作目に当たるこの『夢二』は大正ロマンを代表する竹久夢二を題材にしたお話でして、鈴木清順ワールド全開で非常に難解でした。繰り返し二度観ましたがやはり難しい。
ジュリーが…