映画と絵画の混合体をつくろうとしてたのかなーと思いつつ、バチバチに決まってるミジャンセンにクラクラしていた。
肌のトーンから壁の色まで、果ては端に映る大根の白まで。
ストーリーは無い?線になっては解けていって、まるで噛み応えがないお菓子のようだった。
エゴンシーレと竹久夢二を合わせたり、速水御舟モデルのイナムラが女形の名優玉三郎で男装、、
パラドックスがすごい。(語彙喪失)
金沢の床間設えで生花や調度も完璧で、人が調度になり、ものが人になるというか存在感が物も人も風景も等価に思える。
でここまでいくら言葉を並べてもミジャンセンの解きほぐししかできず、絶妙に感想や批評を拒絶する感じもする。
でもそのヘソの曲がった作家性に中毒味がある。。
恐るべし。鈴木清順。