【大いなる自己満足】
竹久夢二にまつわるエトセトラ。沢田研二が演じる夢二と彼と関係する女性達の濃ゆい関係性のみに焦点を当てた鈴木清順らしい前衛映画。
『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』同様にどこか退廃的な雰囲気の漂う激動の大正時代が舞台。アブストラクトな映像表現と音響効果が絶大な威力を発揮している。俳優として特別出演した長谷川和彦は超イケメン!
これは果たして夢か現実か? 一人の芸術家の幻想世界へ誘う極彩色の世界が見もの。🎨🎎
竹久夢二の内面が大正期の終わりにフィードバックされており、鈴木清順自身の脳内映画のように見えてくる辺りが肝。『ツィゴイネルワイゼン』もそうだったが、結局どの映画も大いなる自己満足。やっぱり、オ○ニーはアートだ。(ただし、想像でする場合)