さむ

夢二のさむのレビュー・感想・評価

夢二(1991年製作の映画)
5.0
鈴木清順監督って、こんな凄い作品作ってたのかーと、初めて知って驚いた次第。
これは、他作品も観なければ。

毬谷友子の妖艶さは言うまでもなく、若き日の余貴美子もまた抜群にいい。

どのキャストも皆、清順ワールド独自の様式美の中で美しく蠢いている。

その中で唯一、玉三郎だけが、人間らしい感情をもつキャストとして存在する。

本来、様式美というものは、歌舞伎が得意としているだけに、なんとも面白い。

そして、エンディング淡谷のり子の歌声がこれほどいいとは。

宵待草。
私は誰を待っていたのだろうか。
さむ

さむ