画竜点睛という言葉は竜の画に瞳を入れること、転じて最後の仕上げを成す意だ。そして、今作で夢の侵食に苛まれる画家・夢二(沢田研二※1)にとっての竜の瞳とは即ち「振り返った顔」である。
映画の冒頭、人…
ロマン三部作の中では一番分かりやすかった。画家の夢二のまわりにはいつも女がいる。個人的には彦乃でも巴代でもなくお葉が小悪魔のようにかわいくて一番好き。セリフを喋る時、舞台のようにみんな正面を向いた位…
>>続きを読む「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎座」がヒットしたおかげか、キャスティングにしてもセットにしても贅沢で随所の素晴らしさは認めつつも、作品としては前2作に及ばない感がある。脚本のダイナミズムが足りないのと…
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