ガリガリ亭カリカリ

地獄のガリガリ亭カリカリのレビュー・感想・評価

地獄(1999年製作の映画)
4.8
ホラー映画の究極って感じ。ホラー映画以外の何でもない俗悪で悪趣味な視点が鬼素晴らしい。
ホラー映画というのは、こういうことをするためにある。それ以上でも以下でもない感覚。蔑視や偏見を越えた地点で、ホラー映画だからこそ可能な表現の結晶体。
こういった映画を観ると「ホラーに市民権なんていらない!」と強く感じる。

宮崎勤に比べて麻原彰晃が長すぎて、どう考えてもアンバランスすぎるだろという異形の感覚。
突然、忘八武士道の明日死能(丹波哲郎)が登場してオッパイを2度揉むのも、サービス以前にバランス感覚としてすごい。

この映画が、チープだとか棒読みだとかバカ映画だとか言われて世間一般に褒められずに拒否されまくってるのも含めて最強。まあ、棒読み芝居は分かるけど、全然チープとかバカとか失敗作とは思わないな。
オッパイにこんなに意味を持たせた映画のラストは他にない。