春名ハル

キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャーの春名ハルのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

友人に勧められて見たMARVELAS作品、二作目。
友人がキャプテンアメリカの熱烈なファンなため、シリーズものの導入として見始めた。

時代背景が「第二次世界大戦中」のアメリカということで、事前情報なしに視聴したためとても驚いた。
普段自分がよく見るドイツ映画、ドイツ視点の映画とは異なり、正義と自由に満ち溢れている自信を持つアメリカの姿は新鮮だった。それとは対照的に、主人公は「アメリカ合衆国」ではなく自分の信じるものや国民を守るために兵士として作戦に参加するという姿は興味深かった。
また、主人公が博士に素質が認められ信じられている描写はナチのナショナリズムと対象的であり面白かった。
史実を元にしながらも、独自の世界観を織り込んでくる脚本にはもしかしたら現実に彼らがいたのかもと思わせる力があり息を呑んだ。

映画の途中からご都合主義のハッピーエンドかと思っていたので、戦死扱いされても感情が揺さぶられることはなかったが、突然場面が切り替わり、現在(2011年のアメリカ)になったところで急に涙腺が緩み、衝撃にしばらく何も手がつかなかった。
このシリーズの概要を全く把握しておらず、勝手に現代ものだと思っていた。約70年間眠り続けるという筋書きにも根拠が持たれており、そしてここから私がイメージする・これまでのメディアから知っていたMARVEL作品の世界に通じるのかと思うとぞっとした。

一番好きなシーンは、やはり恋人と最後の約束をするシーンだ。あの守られない約束がとても切なく、これからどういう展開になっていくのかとても楽しみだ。
春名ハル

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