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狂った蜜蜂
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『狂った蜜蜂』に投稿された感想・評価

horahuki

horahukiの感想・評価

3.9
サイコーなクライマックス!!

亡き夫から莫大な遺産を相続した奥様。ひとり悶々と暮らしていたら、通りすがりの年下イケメンにガチ惚れ→彼を家に招き入れて一緒に暮らすことに。するとイケメンくんが、自分の妹だという若い女を連れ込んできた…🤔🤔🤔本当に妹…?と訝しむ奥様たちの奇妙な三角関係を追うレンツィ製ジャーロ。

『スパズモ』『ナイトメア・シティ』で有名なウンベルトレンツィにとっての初ジャーロ。「な〜んだ!妹か🤣」なんて信じる方が頭おかしいと思うけれど、奥様は普通に信じちゃう…これが恋は盲目ってやつですか。そんでアレよアレよと3人での生活が始まり、「あいつら邪魔じゃね?」っていうイケメンくんの提案で、唯一の味方だったメイドと庭師を解雇…アホだ!🤣優しかったイケメンくんが有無を言わさぬ往復ビンタの達人だと判明していく流れ笑う!!

そんな感じで後の男女逆転版『メイク・アップ』『ノック・ノック』の如く、下半身事情によって招き入れたお相手に監禁される胸糞(自業自得)展開。亡くなった夫が報道記者に群がられるレベルの有名人かつ金目当ての年の差婚(かつ夫の死に疑惑あり)なため、何も表沙汰にできないからこその精神的監禁。更には、愛情を得られなかった主人公の愛への盲信のために二重三重に雁字搦めにされ狂わされ堕ちていく…。

精神的な監禁なので、主人公の内面の観察を延々と続けるのが非常にジャーロ的。フーダニットというよりホワイダニットな本作は正直ジャーロ?って感じがするのだけど、最終的にフーダニットに超絶強引に変化させるあたり、一応ジャーロの範疇に入ってくるんでしょうね。

序盤〜中盤に効果的に使われているのはメイドの存在で、欲望に堕とされていく主人公の精神的ストッパーを具現化したかの如く画面内に都度都度侵入してくる。 

全てから離れた地というある種の心的空間化させた場所で、かつて絵描きだった主人公が再び絵を描き始める(しかも裸婦な自画像)あたり、無味乾燥な結婚生活によって失われた女性としての人生への憧憬を感じさせるし、欲望が膨れ上がっていく中盤にかけて、自身の部屋の照明の傘が赤くなったり(思い留まった後は白に)、性的関係がスタートした場所に向かう際にゴシックホラー表現を用いたり、性的欲望の象徴に銃を向けたり等々、内面の葛藤をあらゆるものに託して徹底しているのが凄い!

主題を強引に変更させる力技のズーム、その神の視点的な上からの観察が直接的にラストに結びつく。本作の物語は結局は足の下で踏みつけられているだけの些事でしかない(当該人物的にも欲望的にも)と切って捨てるナイスなプロローグからして良いし、極端なクローズから文字通り主体を交差させての前後移動によって内面と関係性を深掘りしつつも、アイレベルのロングショットで客観視とするセンスも好き。

そんであのラスト!サイコー過ぎて大爆笑!🤣🤣やっぱりレンツィのジャーロは面白い!!
Cem

Cemの感想・評価

5.0
夫が死に莫大な財産を手にした妻キャサリンは別荘で過ごす事に。そこで出会った男と肉体関係を持つがいつの日か男とその妹が家に乗り込んできて……っていう練りに練った完全犯罪(?)が楽しい♪
アラフォーのキャロル・ベイカーが頑張ってる。露出度高い服でファッションも素敵。3人の奇妙な共同生活、謎の薬、幻覚に最後まで目が離せない!だんだんと狂っていく様子は怖い!最後のオチまで完璧
「スパズモ」(1974)のウンベルト・レンツィ監督が初めて手掛けたジャッロ。「ベビイ・ドール」(1956)などのハリウッド大物女優キャロル・ベイカーがイタリアに渡って主演したジャッロ三部作の第一作。撮影は「スパズモ」のグリエルモ・マンコリ。音楽はヒット曲「マナ・マナ」(1968)で知られるピエロ・ウミリアーニ。原題「Orgasmo(オルガズモ)」。

夫の死によって莫大な財産を手中にしたキャスリン(キャロル・ベイカー当時38歳)は休養のためローマの別荘に滞在へ。それが数日後、別荘を訪れた若い旅行者ピーター(ルー・カステル)に誘惑され寂しさから体を任せてしまう。以降、別荘に居ついたピーターのところへ妹と名乗るエバがやってきて、三人の淫乱な生活が始まるが。。。

「スパズモ」を観てレンツィ監督に興味を持ち初期作を鑑賞。初期の日活ロマンポルノ路線(1971~)を連想するような、B級ぽさ漂うエロティック・サスペンスだった。

金持ち未亡人の別荘にピーターが居つくシナリオが強引で、序盤から話の展開は予想できた。途中にちょっとした布石がありラストの意外なツイストに繋がるのは良かったが、本編の大半を占める未亡人の軟禁状態が長くて中弛みを感じた。大音量のポップ音楽を用いた精神攻撃、主人公のやつれメイクがラストに向けて酷さを増していく演出は印象深かった。

1960年代末期を感じさせる劇伴や、当時イタリアのダンスホールの描写は時代を感じさせるもので好み。サイケなイメージカットと主人公の容赦ない顛末にはレンツィ監督の個性が感じられた。

本作はマニアックなファンからは高評価を受けているが、個人的にはベイカーがあまり好みでないことと、B級エロス映画の苦手な方のチープさが気になってしまい、日活ロマンポルノと同様にあまり合わなかった。しかし、ジャンルの中での意欲作とは思われたし、娯楽映画大国イタリアの底を覗いたような感慨はあった。

※ルー・カステルは「ポケットの中の握り拳」(1965)で主演した鬱屈青年役が絶賛された。