ぴざちゃき

アルジャーノンに花束を/まごころを君にのぴざちゃきのレビュー・感想・評価

1.6
2022年215本目。
原作をようやく読み終えた記念&小説⇔映画のアダプテーションを勉強したく、ちょうどいいと思ったので視聴。

結論から言えば原作の「知能が向上した障害者」っていう設定だけ借りて上澄みのストーリーを展開してるに過ぎない。
2006年のフランス版の方が遥かに優れてる。

個人的にチャーリーもっと見た目若いイメージあったな。でも俳優さんの障害者の演技はとても上手かった。

やっぱり普通にストーリーを思い付いて、この話を描こうとしたらこうなるよな、という感じで。ダニエルキイスが「誰に語らせるかとても迷った」と言っていた意味がわかった。
まぁそこで経過報告として描こうと決めた原作者の閃きに改めて敬意を表したい。

あと映画なので、原作でチャーリーの知りえなかった会話や出来事を描いてるのは良い。
物語のスピード感は、もう少しゆっくり描いても良かったのかなと思う。
加えて子供時代ガン無視なのはちょっといただけなかった。
障害者役ができる子役が見つからなかった、という物語とは関係ない副次的な要素でカットしたとしか思えない。
別にもっと長くなってもいいし、チャーリー役の子役がいなくても家族の問題は描けるはず。(POVでチャーリーが映らないようにしたり)。
「震える舌」とか見てると「舐めてるのか」、としか思えない。

細かいところだけど、字幕でチャーリーのセリフを「ひらがな」にしてるところは良かった。

って、真面目に書いてたんだけど、途中のバイクのシーンどうした??
よくダニエルキイス、キレなかったなww

この映画を「恋愛映画」として描くのは本当にセンスがない。
まぁ、原作が何百万部と売れて、映画が全く話題になってないことからお察しなんだろうけど。
原作読んでこの映画に感動することはない。むしろ怒り😡
ぴざちゃき

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