タイトルが透明剣士、その名の通り怪しいヤクを飲んで透明人間に擬態する若侍の復讐譚だった。
ただその若侍の実際の腕っぷしは弱く、完全にアマチュアだ。透明人間の復讐譚だが一人の青年が本作の物語を通して自信をつける成長劇の物語に読み取れる。
だからこそ姿を隠したままではだめなのだ。とはいえ透明化によって自身の芽生えがついたのも事実。
おそらく子供向け？を意識して作ったのか復讐を描くも重い話なわけではなく全体的にコミカルな場面が多い娯楽映画だ。
透明人間とのことで物が浮遊したり見えない的と戦うという特撮的な点ではだいそれたものではないものだが、本作のコミカルさを感じる。
ただ見ていて楽しいものの映像に関しては映画としてみようと映像は正直肩透かしを食らう。というのも映像の見せ方は正直TVドラマくらいのクオリティにしか見えないのだ。エッセンス自体は面白いけど、映像面は物足りないというか。
それにツッコミどころだって満載だ。死神は死にかけの人の枕元に立つけど位置をずらせば大丈夫なのは流石にガバガバ過ぎて草。
