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北陸代理戦争のbluetokyoのレビュー・感想・評価

北陸代理戦争(1977年製作の映画)
3.2
北陸の人は情が深く、そのために、諍いはしばしば、ねちっこいものになるらしい。それにしても、鍋料理がやたらと出てくる。この場合、鍋奉行はどうなっているのだろうか。カニも出てくる。ねちっこいというよりも辛抱強い、というか、作戦を重視した戦い方になるみたい。実録ものは、この作品が最後であるらしい。最後に相応しく、なんとなく、尻切れトンボで終わってしまう。

簡単にあらすじ。
川田登は、喜安組組長の安浦富蔵を頭だけ出して、体は地面に埋めた状態にして、その周りをジープですれすれに走り回って、脅すのであった。
組長の座をよこせ、ということだった。
安浦の舎弟の万谷が来て、なんとかとりなした。

大阪の浅井組、金井が北陸にも勢力を拡大してきていて、ちょうど、安浦のところに挨拶に来た。安浦は金井に川田の暗殺を頼む。金井は、ヒットマンを何人か派遣するのだった。
川田をヒットマンが待ち構える喫茶店に呼び出して、一気に襲ったが、川田は、重傷を負いつつも、なんとか無事だった。

川田の情婦の仲井きくが、川田を実家に匿うのだった。

川田がいなくなったということで、喜安組組長の座は、万谷のものとなった。
ついでに、万谷は仲井きくも自分の情婦にした。
さらに、万谷は、金井の舎弟になり、傘下に下った。

傷の癒えた川田は、復讐の鬼と化し、万谷が京都に行っているときに、襲撃し、片手を切り落とした。
川田は刑務所入り。
刑務所の中には、金井組の囚人がうようよいて、川田は襲撃されるも、谷中組の幹部、竹井に救われた。谷中組は金井組と対立していた?

出所した川田と竹井。まずは、浅田組で金井と対立する岡野に接近し、金井を追い落とすことへの協力を取り付けた。

金井組の事務所からカネを奪ったり、店で暴れたりして、金井を徴発した。金井組が殴り込みをかけるために武器を揃えたところで、警察に通報し、金井は刑務所送り。

川田は、岡野の舎弟になった。

万谷は、手下に川田の情婦の仲井信子(仲井きくの妹)をレイプさせた。

川田は信子をレイプした万谷の手下に、岡野の所有するクラブで暴れさせた。金井なきあと、今度は岡野が北陸に進出してきたからだ。

信子をレイプした手下を海岸に頭だけ出して埋めた。そして、そこへ、岡野を呼ぶのだった。

岡野がやって来ると、岡野の見ている目の前で、信子をレイプした手下をジープで轢き殺した。
そうしておいて、岡野へ、北陸には手を出すなと、川田はすごむのであった。

ストーリーはなんとなくあるが、迫力はあまりないし、キャラが立ってはいない。
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