中国人のサムと霊幻道士様はイギリスで競売にかけられたキョンシーを飛行機に乗せ香港へ連れて帰るも何故かアフリカ上空を飛んでしまい燃料切れに。やむを得ずキョンシーをパラシュートで落下させて道士様たちも脱出。サバンナでキョンシーと離ればなれになった道士様はキョンシーを探す旅へ。当のキョンシーはニカウさんの住むブッシュマンの村で神様として崇められていたのでした。
『霊幻道士』シリーズは1〜4まで全て映画館で見てからこの映画の存在は一応知ってたんだけど、設定があまりにも馬鹿馬鹿しいのでずっと敬遠してたのですが、いざ見てみると面白いじゃないですか！
ダチョウにまたがるラム・チェンインとキョンシーにまたがるニカウさんがサバンナを疾走。夕焼けのサバンナでニカウさんにカンフーの型を教えるラム・チェンイン道士様。
ラストはアフリカの資源ダイアモンドを狙う白人奴隷商相手に大乱闘。
道士様の相棒サムにヒヒの霊が降臨して「猿拳」ならぬ「ヒヒ拳」の使い手になるもヒヒの魂がヒョイッと抜けて素に戻る。そんなサムが御守り代わりに持っていたブルース・リーの写真に目を付けた道士様はブルース・リーの霊をニカウさんに降臨させニカウさんは無双状態。このクライマックスは映画というよりは かなりクオリティの高いコントだった。ニカウさんが鼻をすするとこツボったな。
『霊幻道士』と『コイサンマン』のクロスオーバー作品「霊幻ブッシュ・シネマティック・ユニバース」はカオスな世界観炸裂。『ラッシュアワー』以前のアジア系＆アフリカ系のバディがラム・チェンインとニカウさんの組み合わせなんて最高じゃないですか。
一番最初の『ブッシュマン』映画公開時の1982年にニカウさんが来日してTV番組『ムツゴロウと愉快な仲間たち』に出演してたのを覚えてる。ムツゴロウさんと一緒に遊園地でジェットコースターに乗ったりして日本を満喫。アフリカへ帰ったニカウさんは部族の仲間に日本のことやジェットコースターのことを話したけど皆さん全く理解不能だったそうで「この世の果に行ってきた」と話したら納得したそうです。
そんな文明とサブカルに無縁なブッシュマン改めコイサンマンの皆さん、果たしてキョンシーやブルース・リーのことは理解出来てたのかな。
