ブタブタ

CUTIE HONEY キューティーハニーのブタブタのレビュー・感想・評価

1.0
エヴァを(最初の)完結させた後、庵野秀明監督は実写へと作品制作をシフトする。
だがしかし。
「客入らない実写映画なんか撮ってないで又エバンゲリオンとか撮ったら?」の宮崎駿監督からの助言、後押し、無責任な一言で『新劇場版』が始まったのは有名?な話し。
エヴァを作った人、間違いなく天才である庵野秀明監督。
エヴァ新劇場版:序・破・Q、シン・ゴジラ、シン・エヴァンゲリオン、シン・ウルトラマン、次々と面白く、評価が高く、傑作、実験的でもありエンターテインメント、大ヒットを飛ばし続ける正に飛ぶ鳥を落とす勢いで、もはや好き勝手に作りたい作品を作れる状態にある庵野秀明監督だけど皆コレを忘れてるよね。

人間に色んなポーズをさせ写真に撮り、それを分解してアニメみたいに編集した「ハニメーション」なる実験映像?要するに写真でパラパラ漫画を作って其れを映像にするって、実写で不可能な映像が見られるからアニメなんじゃと思うけど、パラパラ漫画っていうアニメの原点を実写でやろうとするって本末転倒なこの実験映像?は、今迄にない新しい映像を見せたいって事ではなく何かひとつくらい変わった事したいって考えから生まれた先に方法論有りきなほぼ意味無い行為だったらしい。

庵野秀明監督といえばもはや切っても切れない存在の樋口真嗣監督。
このキューティーハニー実写版は二人の酒の席での冗談から始まった(!)らしく樋口真嗣監督は広末涼子でやりたかったらしい。
ハッキリ言ってそっちのが見たかった。
ヒロスエさんのフィルモグラフィー最大の黒歴史になっただろうし。
わざとしょぼくしてる様な特撮も大林宣彦作品みたいな様式美迄いってなくて「わざとしょぼくしてる様な感じを狙ってる事が分って単にしょぼい」だけ。
資金繰り関係かスポンサーの広告だらけなのは最近の新海誠作品を先取りしてる?
唯一よかったのはシン・ゴジラ同様、メガネ婦警役・市川実日子さん。
映画館に見に行った特撮オタクの琴線に触れた女性キャラクターは『シン・ゴジラ 』でも石原さとみではなく市川実日子だった様に本作ではサトエリでなく市川実日子である事に間違いない。
『シン・仮面ライダー』は又この時代の庵野秀明に戻ってるんじゃないかと不安に感じる人多数の様でシン仮面ライダー見に行く前に予習として本作を見てシン仮面ライダーのハードルを下げてる人が多くて、皆同じ事思ってるんだな〰︎︎と同志の多さに驚くと同時に安心しました。
やっぱり之はヒロスエさんで見たかった。
今の広末涼子氏なら昔こんな仕事してた(笑)とか爆笑エピソードとしてバラエティ番組とかでネタになってたと思う。
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