アマゾンビデオのレンタルにて視聴。思ったより「シン・仮面ライダー」のプロトタイプだった。キューティーハニー感はほとんどない。一生懸命ポップにしようとしてるんだろうけど全然なってない。予算と時間の不足はわかるけど基本的に理屈っぽく暗く地味な仕上がり。サトエリ自体は悪くない。
全体的にテンションが足りてなくて役者の頑張りだけではどうにもならない。絵的な力が不足している。ハニメーションとか見せ場のことではなくて日常場面の光量の足りなさのことで、そういう場面の積み重ねで世界観ができるのにそこがAVみたいな画面ではキツい。「付き合わされてる」印象の強い映画。
アニメみたいな絵作りとかマンガチックな演出は潤沢な予算とサポート体制があってこそはじめて実現できるものだなとあらためて思った。それこそティム・バートンとかがいい例かもしれない。
観るべきところが全くないというほどではなくてサトエリの「ハニーフラッシュ！」の叫びは非常によかった。あとは時々出てくる奇天烈なビジュアルイメージとか、ギリギリ楽しめる程度のものはありましたよ。
