にゃんにゃん

白く濡れた夏のにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

白く濡れた夏(1979年製作の映画)
4.5
冒頭、たばこをくゆらしながら窓の外の海辺を眺めるアンニュイな池波志乃の色気でもうやられてしまった。先の見えない不倫の沼に足を取られそうになる中、ふっと差し込む青春の光。加藤彰だなぁって思う、美しくて観念的な映像の重なり。砂浜でオートバイ併走させるシーンとか、青春すぎて心にしみる。必然的に終わりに向かっていく関係がすごく切なくて、でもこの瞬間だけは体を重ねて。キラキラな青春にところどころ淀んだ死臭が漂う、なかなかの佳作で感動。私の中のロマンポルノランキングで相当上位。森戸海岸は変わらないなぁ。森戸海岸が湘南かどうか問題は若干異論があるけど。
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