アァーーーーーー

オーケストラ・リハーサルのアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

オーケストラ・リハーサル(1978年製作の映画)
4.2
昔この映画を見た時、ものの10分も経たないうちに
「今の俺にゃよくわかんね」
と映像を止めてしまった。
その時「もっと色んな映画を見て理解力が高まったと感じたらもう一回見よう」と誓ったのだが、今がその時期なのかは正直分からずに借りてしまった。
ただ、最近になってフェリーニの凄さがジワジワ上がってきたタイミングだった事は確か。

んで、
改めての鑑賞。


「あれ?」

と思うぐらいスンナリ入ってくる。

、、、たぶん、それは事前にどういったストーリーの流れなのかを、ある程度把握して見たからだと思う。
前に見た時はジャケ後ろのストーリー解説すら全然見ないで借りたので。。

...今でも。
DVDを借りる際には基本的にジャケ後ろに書いてあるストーリー解説は基本読まない。
どういう映画なのかすらも、余計な先入観を持った状態では評価に差が出る様な気がするし、何より
、予備知識無しの平たい目で鑑賞した方が個人的にどういう映画が好きなのかが分かってくるというもの。

話がそれました。

んで、この「テレビ用の撮影でオーケストラのリハーサル風景を撮る」というコンセプトが初めに分かっているか、いないかだけがキモだったんだと理解。
なる。

元教会での演奏、各演奏者のインタビュー、指揮者への不満、楽器に対する愛着や例え、などなど。
一見オーケストラにはよくある普通の事かと思われるが、社会の縮図を見せられてるかの様に作られている気がする。
そう考えるとオーケストラに対する知識とか、楽器に対する知識とかないとキツイ映画なのかもなぁ。

正直、カメラの視点が一貫してないので架空のテレビ撮影用のカメラなのか現実の映画用なのか分からなくなるし、音を扱う題材の映画なのに変な音のアフレコや実際に演奏してないアテレコ。
んで、最後の鉄球とか。
重要な部分があやふやーな感じがしてマイナス。
ただし、フェリーニの映画としては多分最小時間の70分映画という事で見やすいかも。

フェリーニの作品は未だにブルーレイやデジタルリマスター盤が出てないと思うが、この作品も「音」の部分をより利かせた盤として再編願いたいところです。



「共通の敵ができた時に団結が産まれる」
アァーーーーーー

アァーーーーーー