アメリカンって何?
って、アメリカ人が狼男になっちゃうお話だからです。
これ、ジャンルがコメディになってますけど違いますね。
すごく哀しいお話ですよ。
本作でアカデミー賞のメイクアップ賞をリック・ベイカーが受賞、彼の出世作となりました。
リック・ベイカーと言えば、キングコングの中の人ですね。
特殊メイクの世界では大御所中の大御所、もはや神様であります。
そんなリック・ベイカーも、昨年には映画界からの引退を宣言して寂しい限り。
途中で出てくる妄想ゾンビも当時としては出色のゾンビメイクでびっくりした覚えがありますけど、やはり何といっても狼へ変身するシーンがすごいです。
いまだったらCG使い放題の変身も、特殊メイクで魅せてくれます。まさに生々しいライブ感。
段々と人間が狼に変化してゆく様を、じっくりとじっくりと。
メチャクチャ痛そうに変身するんですが、こんなに痛々しい変身は本作と「宇宙の騎士テッカマン」が勝手に二大巨頭かと思った次第です!
望まない能力を得てしまった男の哀しいドラマ。
あまりにも救いのないラストで、まだ子供の頃にテレビで観た時、ガキんちょながらにやるせなさでいっぱいでしたね。
テレビ放送にて