一人旅

マックQの一人旅のレビュー・感想・評価

マックQ(1973年製作の映画)
4.0
ジョン・スタージェス監督作。

名匠ジョン・スタージェスがジョン・ウェインを主演に迎えキャリアの晩年に撮ったハードボイルドで、親友を殺された元警部の戦いを描きます。音楽担当は『荒野の七人』(1960)や『大脱走』(1963)、『ビッグトレイル』(1965)等の大作でスタージェス監督とタッグを組んだアメリカの名作曲家:エルマー・バーンスタイン。

シアトル市警のロン・マックQ警部は、長年の相棒であるボイル刑事が何者かに射殺された事件の捜査を開始、事件の背後に麻薬王:サンチャゴの存在を確信するが、なぜか突然上司から捜査中止の圧力がかかり警察を辞職、私立探偵に転身し独自に捜査を続けるが…というアクションサスペンスで、親友を殺された元警部が麻薬王と警察内部の腐敗に毅然と立ち向かっていきます。

全編を通じて硬派な作りのハードボイルドで、主演のジョン・ウェインが武闘派&冷静沈着な正義漢を力演しています。観客の予想を裏切る凝った結末に唸らされますし、クライマックスの海辺カーチェイス&銃撃戦の熾烈な描写はアクション映画としてのポイントも高く、戦争&西部劇を中心に数多くのアクション物を手掛けてきたスタージェス監督の磨き抜かれた演出手腕が発揮されています。
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