ピースオブケイク

ツナグのピースオブケイクのネタバレレビュー・内容・結末

ツナグ(2012年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

エンドロール前の樹木希林のナレーションに心奪われる。これで星1つ増やした。

この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、
働きたいけれども休み、
しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうなときに希望し、
従順に、平静に、おのれの十字架をになう。
若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、
謙虚に人の世話になり、
弱って、もはや人のために役だたずとも、
親切で柔和であること。
老いの重荷は神の賜物、
古びた心に、
これで最後のみがきをかける。
まことのふるさとへ行くために。

人の数かける何倍もの出会いと別れがあり、そのかける何倍もの物語がある。中には、大切な人との突然の別れもあり、どうしても最後に聞いておきたいこと、確かめたいことがある。これがこの物語の着想であり、いくらでもアイデアを膨らませられそう。本編では、3つの物語プラス、ツナグ自身の物語を交錯させつつお話が進む。それぞれまぁ悪くはないんだけど、ちょっとツッコミたくなるところが随所にあり、作られた感が否めないかなぁ…。

でも、最後の最後に樹木希林さんのセリフにハッとした。こんな歳の取り方ができるように生きたいなぁ。まだまだ、働き盛りやけど!