あかつか

ラリー・フリントのあかつかのレビュー・感想・評価

ラリー・フリント(1996年製作の映画)
4.5
中学生の時TSUTAYAでこのジャケットを見かけた時、めっちゃクールやなと思った(借りる勇気はなかった)。

ポルノ雑誌「ハスラー」の創刊者ラリー・フリントの半生を、ウディ・ハレルソン主演で描く。クラブのオーナーになってから「ハスラー」を作って逮捕されるまで30分。早い早い。あとは出たり入ったりを繰り返しながら舞台は最高裁へ。

殺人(=犯罪)の現場の写真はNewsweekの表紙を飾れるのに、合法なはずのセックスを撮影したら犯罪になる。神から与えられた体のどこがワイセツか!と、「出版の自由」を求めるラリー。オリバー・ストーン臭がすると思ったら製作に名を連ねていた。

彼の弁護士にエドワード・ノートン。陪審員に「不愉快だからと自由に壁を作れば、いつか自分に返ってくる」と問いかける。実際ラリーの法廷侮辱等々の言動は見ていてとても不愉快なので、このセリフに本作の本質が凝縮されていると思う。

ラリーの妻をコートニー・ラブが演じているのだが、彼女とエドワード・ノートンは主演のウディ・ハレルソンを食っているとすら感じる。

ラリー・フリント本人も判事役で出てます。
あかつか

あかつか