ストーリーの無い詩的哲学断章。
重々しく静謐な数々のモティーフは、時空時代を超え、我々に想像と思考を喚起させる。
エゴイスティックで汚れた存在である人間が、生まなければならないのは、清き聖なる幼子と…
この映画はタルコちゃんの記憶の散文詩であってそれ以上でも以下でもないとは思うんだけど、相変わらず彼の撮る自然物の、別格すぎる映像が続いて心が震えに震えまくる。医師が帰りがけにこちらを振り向き風が手前…
>>続きを読む時間は伸び縮みし、錯綜する。
あらゆる「連続する静止画」の頂点に堂々と位置する、芸術的映像美
草原に佇む男、揺蕩う空閑緑地を目の当たりにした瞬間、
気づけば初めて映画館に行った幼子のよ…
私小説的映画、散文詩的映画と言うべきだろうか。
とにかくこちらに語りかけようとして来ることはない。ただ映画作家タルコフスキーが創る、その独特で鋭利な感性でもったアヴァンギャルドな構図と長回しショット…