Uえい

鏡のUえいのレビュー・感想・評価

(1974年製作の映画)
3.5
ここまで話がわからない映画は久しぶり。だけど、大自然と火、水の映像が生き生きとしていて美しすぎた。ジブリを見た時と同じような感動があり、アプローチは違えどここが極致なのかも。「メランコリア」などもタルコフスキーを参考にしたのかなと思った。

主人公アレクが自分の幼少期を振り返っていく形で話が進む。しかし、アレクと息子イグナート、母マリアと元妻ナタリアをそれぞれ同じ役者が演じ、さらに時系列がバラバラに語られるため、どっちがどっちだったか理解が追いつかなかった。

時系列だと、第二次世界大戦が始まりアレクは母に連れられ疎開した。その後祖母に育てられ、大人になった。妻ナタリアと結婚し息子イグナートが生まれるが離婚してしまう。イグナートは母に着いて行くことになった。というストーリーだった。多分。

とにかく映像がすごかった。一番印象に残っているのは、イグナートが留守番をしていて振り返ると誰もいないはずの部屋に女性が座っているシーン。そして、玄関から再び戻ると誰もいなくなっていて、窓ガラス曇りがかすかに残っている。幻想的で訳がわからないけど凄い。

後はタルコフスキーお馴染みの女性が浮くシーンもしっかりあって笑った。これは何なんだろうか。監督について調べていきたい。
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