ラーチャえだまめ

アリゲーターのラーチャえだまめのレビュー・感想・評価

アリゲーター(1980年製作の映画)
4.0
『「早く帰って夕飯が食べたい」と言ったヤツ、大概“夕飯”になる説』




どーもどーも不要な鼻毛を頭皮に直毛して生やす未来が見てみたいラーチャえだまめです。そんな日頃から男性ホルモンにお世話になりすぎた弊害に頭頂部が……ミスターマリック化している方もそうじゃない方も、80年代に同じく男性ホルモンにお世話になりすぎて“巨大化”したワニがいたらしいんですよ〜。その名も


【アリゲーター】!!!いやーずっと見たかったヤツ。先日近所のブックオフでお安く棚に陳列されているのを発見し即購入。ネットじゃあ結構高く売られててなかなか手が出しにくかったんですよ〜。そんな今流行りの4Kリストア版の“復刻B級パニックモンスター”とあれば?ここでご紹介しないわけにはいきません!?下水道に捨てられたペットのワニが化学薬品まみれの犬の死骸を食した結果、犬の体内にあった成長ホルモンをビンビンに受信、いや接種したことで??下水道で人知れず巨大化して街の住人たちを食い漁る…!?1980年ものです。当然CGなんてものはありません。さあ巨大化したワニをどう描く!?……という、これがなかなかB級ながら“よく出来ている”と噂はかねがね聞いていたんですが……


OPからハゲハゲうるさいんだよぉー!!え、主演のロバート・フォスター自ら自虐ネタにしてたって?……まぁそれが結果的に“壮大な伏線になっている”というのだから恐れ入る。いやいや、本作は「ピラニア」「ハウリング」などで知られるモンスターパニックものの名手ジョン・セイルズが脚本を担当。と言うことで身勝手な大人の手によりトイレに流される小さなゲーターちゃんがもう“ジラ”に見えてくるOPに、下水道という“最も身近な異空間”からまずは人の手足が流れてくるワクワク感(?)我々の住むすぐ真下に誰もまだ見たこともない巨大なワニが潜んでいる……本作は1920年代にまことしやかに囁かれた都市伝説が元ネタらしい。そんなわけで前半はまだまともな姿すら見せてくれないゲーターちゃんだが、本腰入れて動き始める前に地上では“個性豊かなキャスト”がそれなりな存在感でお茶の間を楽しませてくれる。


なお特典映像もかなり充実していて、中でも一番驚いたのが俳優のブライアン・クランストンがまだ俳優を目指す前に、本作の特殊効果部門のアシスタントをしていたという!?そこで出会った主演のロバート・フォスターと後に自身が主演を務めることになる大ヒットドラマ「ブレイキング・バッド」で数十年ぶりに共演した感動、そして本作を未だに自分の出世作として愛し続けていることがわかる非常に興味深いコメンタリーでした。彼が後に「GODZILLA」に出演したのは“同じ皮膚”のムジナだったからでしょうか……?




↓ブログにもあげました↓
https://www.edamame-movie.com
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