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ほしのこえのレクのレビュー・感想・評価

ほしのこえ(2002年製作の映画)
3.0
宇宙と地上の超遠距離恋愛を描いた新海誠個人制作の短編アニメ。
時空を超える"想い"と謳いながらも、その想いは胸中に留めておかず、終始エモさを意識したポエミーで交わされる言葉の数々が全て説明的。
風景やロボットと人間や猫との作画の圧倒的落差に新海誠の性癖が窺える。

射し込む光、雨の情景、男女の在り方、恋愛への障害。
新海誠監督のテーマはこの処女作からの派生であり、夢や幻想といった超現実を通して描いていることが分かる。
が故に説明的なセリフ、ナレーションが野暮というもの。
ここが私個人が新海誠監督作を評価しきれない点の大きな要因の一つである。
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