世界最大のコンピューター・ネットワーク"インターネット"をテーマにしたスリラーでフリーの女性プログラマーが国家機密が入ったフロッピーディスクを手にしてしまったことで命を狙われる様を描きだす。年内ラストレビュー！２０２３の終焉に原点へ立ち返るためスリラー映画を鑑賞。アナログ時代だからこそのステレオの恐怖。前半の主人公の言動が先読みされて、猜疑心に襲われるくだりは良かった。おもにサンドラ・ブロックが主演で黎明期のインターネットの走り出しの時代をメインに、インターネット犯罪に主人公が巻き込まれる得体のしれない恐怖を劇的に活写した作品。総じて冷静に考えれば犯行側の破綻やあり得なさが募るが、そこを目に見えないステレオタイプのネット世界の恐怖や不透明感に化かせて主人公が狙われるサスペンスのエッセンスは、少なからず若きブロックの熱演も併さりエキサイトできた。
