1980年代に一時的に大ブレークするもその後はずっと売れないまま50代になってもメタルを続けるカナダのバンド、アンヴィルを追ったドキュメンタリー。
こういう人がいてそれをドキュメンタリ映画にするって時点で、もう映画としての面白さは約束されていると思う。
でも実際の映画はさらにすごい。やらせか?と思いたくなるくらいハプニングだらけのヨーロッパ公演。子どもみたいなケンカ。「何でそんなに俺にイライラをぶつけるんだ?」「お前は世界で一番俺に近い存在なんだ!」 というやり取りがいい。
でもとにかく彼らがかっこいいんだ。「クソみたいな生活だ」とか言いながら成功を信じて30年も一つのことをやり続ける。最後のロブの言葉「人生なんてあっと言う間さ」が重く心に残った。
見れば必ず胸が熱くなる名作。
誰か映画の中で何回「ファッキン」って言ってるか数えてほしい。