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アギーレ/神の怒りのcamusonのレビュー・感想・評価

アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)
3.7
時は16世紀中ごろの大航海時代。
アンデスの急峻な山道を進む人の列。
ポンチョを羽織い荷物を運ぶインディオ。
鎧兜を身に着け、武器を手に進む男達。
登山には全く相応しくないドレスを纏い、
籠に担がれ運ばれる女性もちらほら。

エルドラド(黄金郷)を目指しアンデスの秘境を探索する
コンキスタドール(征服者)御一行の物語。

客に媚びるようなエンターテインメント性は全くありません。
厳しい自然や、原住民たちの神出鬼没な攻撃に苦しみながらも
黄金郷を目指す侵略者たちの様子をカメラに収めています。

人が数人死んでもおかしくない危険なロケの割に、
淡々とした長回しで、手に汗握るような映像的臨場感が薄く、
ちょっともったいなく感じてしまうところもありますが、
過剰な演出がない分、リアリティを感じとれるのも事実で、
この作品の味として受け入れることができます。

終盤、筏にサルの群れが襲来するシーンは圧巻です。
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