坦々麺

アギーレ/神の怒りの坦々麺のレビュー・感想・評価

アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)
4.4
巨匠ヘルツォーク監督作品。
狂気に満ちた激ヤバムービーでした。

アマゾンで黄金郷を目指す探検隊のお話。
まさかの実話ベースです。
怖すぎるでしょ!!
観てると当時の倫理観吹っ飛び具合がひしひしと伝わってきますよ。

序盤はまるでドキュメンタリーのような手元カメラの映像から始まり、終盤になるにつれどんどん狂気を帯びてくる。
食料を求めイカダで河を流れていく探検隊が、尽きていく食べ物と不信感で内部崩壊して行く恐怖。
ラストシーンはホラーじゃないのにめちゃくちゃ怖いです。

そしてその狂気の世界を造りあげる上で圧倒的に貢献しているクラウス・キンスキーの演技。
どうやったらあんなヤバい顔ができるんですか!!
どうやったらあんなヤバい声が出せるんですか!!
急に本性をむき出しにし、独裁者に成り上がっていく様が上手すぎる。

歴史モノ映画と聞いて敬遠してしまう人もいるかと思いますが、イカれた映画が好きな方なら誰でもハマるはずです。


イカダの上で築かれて行く狂気の独裁国家。
その結末はいかに、是非観てください!
坦々麺

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